家族の一員として一緒に生活している猫。
愛猫との楽しい時間をより長く過ごしたいですね。
愛猫が突然病気になって死んでしまった、そんな悲しい事態を避けるためにも異常を素早く発見し、適切な対応が取れる準備をしておきましょう。
このコラムでは、猫のかかりやすい病気とペット保険の基本情報をお伝えします。
猫がよくかかる病気3選
飼っている上で病気になってしまう場合があります。特に猫がなりやすい病気は決まっており、猫自身も非常に辛い思いをします。病気の事を把握して、しっかり対策を打ってあげましょう。
膀胱炎
猫がかかりやすい病気の上位にランクインするのが「膀胱炎」です。
ストレスによる免疫低下やトイレの汚れによって、膀胱に細菌が入り発症します。
人間の場合は、女性が多くかかるイメージですが、猫の場合はオスが特に注意が必要です。
猫のオスは尿道がとても細く、膀胱炎により、尿中に膿や血餅(けっぺい)ができることがあり、それらが尿道に詰まるおそれがメスよりも高くなります。
症状としては、トイレに行く回数・長さが変わった事で気がつくことが多いようです。
いつもより尿の回数が多かったり、トイレ以外の場所でおしっこをするようになったり、逆にトイレの回数が極端に少なかったり。
膀胱炎は排尿痛といって、おしっこをする時に痛みも伴います。排尿中に鳴き声をあげたり、痛そうなそぶりを見せたら病院に行くことをお勧めします。
尿路結石
腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気で、膀胱や尿道を傷つけたり、尿道に詰まったりします。
猫は水をあまり飲まない動物なので、カルシウムが排泄されづらく結石が出来やすいという特徴があります。
重症化すると尿管に詰まってしまい手術が必要となる場合も。
こちらもトイレに行く回数が増える、頻繁にトイレに行くのにオシッコが少ししか出ないなどの症状が見られる事が多いようです。
オシッコと一緒に砂状の結晶や結石が出て、猫砂やシートの表面がキラキラ光って見えることもあります。
普段からなるべく水を飲んでもらう、塩分の入っている人間の食べ物はあげないなどを気をつける事が予防につながります。
毛球症
毛づくろいをしたときに少しずつ飲み込んだ毛が胃で塊になり、胃や腸でさまざまな症状を起こす病気です。
本来飲み込んだ毛は、ほとんどの場合毛球を作ることなく、食べたものと一緒に便として排泄されます。
しかし長毛の猫であったり、毛づくろいの頻度が高くなることで摂取する毛が過剰になったり、胃で作られた毛球を上手に吐き出せなくなることなどで毛球は次第に大きくなっていき、胃の限界量を超えたり腸で詰まりをおこした場合に毛球症を発症すると考えられます。
胃の中で限界量を超えてくると、食欲不振、頻繁な吐き気などの症状が現れます。重症化するまで症状に現れにくいため、発見が遅れてしまいがちです。
対処法は、長毛種は3日に一度、短毛種は1週間に一度くらいブラシを使ったトリミングを行って、抜け毛を取り除いてあげましょう。
定期検診もおすすめ
普段のセルフチェックである程度の対処は行えますが、細かい変化の違いには気づくことは難しいです。
長生きしてもらうためにも猫の定期検診受診をおすすめします。
定期検診は簡易的な検査で8,000程度、本格的な検査で15,000円程度です。症状の早期発見の為にも気になる方は受診するといいでしょう。
猫の保険
ペット保険は人間の「医療保険」のように、ペットの思いがけない通院や入院、手術にかかる費用を補償してくれる保険です。
まだまだ日本での普及率は低いため、猫も保険に入れるという事を知らない飼い主もいるようです。
そのためそもそもペット保険に入るべきなのかどうか、その時点で悩むという方も多いようです。
しかしペットには公的な健康保険制度がありません。
動物病院は、自由診療なので、思わぬ高額な診療費がかかることがあります。
ペットが高齢になったり、病気になったりしてからでは保険への加入が難しくなります。早めの検討がお勧めです。
ペット保険の選び方!おさえておきたいポイント
ペット保険に新規加入する際や、ペット保険の更新が近付き見直しを検討する際には、いくつかのポイントでペット保険を比較し、よりわが家に合ったものを選びましょうこ
ここでは、特に注意してみた方が良いポイントをお伝えします。
補償内容の確認
加入対象となるペットの条件をよく見て、飼っているペットがその保険の対象となっていることを確認しましょう。
そのうえで、通院・入院・手術のメインの補償の内容をチェックします。
補償される内容は、保険会社や商品によってプランも異なりますし、「〇〇疾患は補償されない」などが細かく決められている場合もあります。
不安な場合は、どんな病気でも利用できる「フルカバー型」の保険がおススメです。
そのほかの補償がセットされている場合はその内容も確認します。
メインの補償もその他の補償も、補償が始まる待機期間があればそれも押さえておきましょう。
また、補償はいつまで継続できるのか、終身なのか、一定年齢までなのかも確認が必要です。
保険料の確認
ペットの保険選びでは、目先の保険料に惑わされない事が大切です。
ついつい、いまの年齢の保険料で比較したい気持ちになりますが、保険料は年齢に比例して上がっていきます。
猫の平均寿命は年々伸びており、将生涯の保険料で考える事が大切です。
保険によっては今は安く見えても、将来2倍以上の差がでることもあります。
また多くのペット保険は、加入年齢に制限があるので、その年齢になってからでは保険の見直しはできません。加入時にしっかり検討しておきましょう。
まとめ:猫の健康を考え、元気な時間を一緒に過ごす
大切な猫との生活は、何にも代え難い貴重な時間です。
1日でも長く元気でいてもらいたい…。それが家族の一番の願いではないでしょうか。
ただ、どんなに強く願っていても、いつ何が起きるかは誰にもわかりません。
病気の知識を正しく持ち、異常があればすぐに掛かり付け医に相談しましょう。
さらに万が一、何かがあったとき、守ってくれるお守りのようなものがあったら安心ですよね。それが「保険」です。
愛する猫のために、検討してみてはいかがでしょうか。