猫は集団で生きる習性はないので、留守番は比較的苦手ではありません。
「ずっと家に一人でかわいそう」などと思わなくても大丈夫。
性格によって得意・不得意はありますが、短期間なら環境の変わらない自宅での留守番がおすすめです。
この記事では猫のお留守番に必要な準備についてご紹介します。
何日までお留守番させてもよいのか
犬はリーダーの下集団で暮らす習性があるので、留守番は苦手な生き物です。
それに対して猫は独立心があり集団で暮らすという習性がないので、比較的留守番は得意です。
2日以内なら部屋の中で眠ったり、遊んだりしながら留守番します。
2日以上の長期にわたる場合は、知人やペットシッターに家に来てもらったり、動物病院やペットホテルに預けたりするなどしましょう。
1泊2日のお留守番のために準備したいこと
2日間猫がストレスなくお留守番できるよう自宅を整えておきましょう。
食事と水・トイレの準備
猫の食事は日数+1食分は多めに用意しましょう。
ドライフードにすると、フードが痛まず安心です。
水飲み場は猫がこぼしてしまっても大丈夫なように、いつもの場所以外にも数カ所用意しておきましょう。
セットした時間に蓋が開くタイマー付きの食事ケースや自動的にフードや水を出してくれる自動給餌器・給水器など便利な商品もありますのでチェックしてみましょう。
また、猫は綺麗好きです。汚れたトイレでは用をたさないこともあります。
トイレも予備のトイレを用意してあげましょう。
猫がいつもと変わりなく生活できるよう意識して整えてあげてください。
安全な環境作り
留守中の自宅環境作りも大切です。
危ないキッチンや風呂場には侵入しないよう柵を設けたり扉を閉めておきましょう。
その他、下のチェック項目を参考に安全な室内作りをしてみましょう。
- 電気コードはコンセントから抜いておく
- 生ゴミは捨てておくか、蓋つきの入れ物にしまう
- 包丁やカッターなどの刃物は置きっぱなしにしない
- お風呂の水は抜いておく
- 夏場はエアコンで室内を過ごしやすくしておく
- 冬場は毛布や布団を用意し、猫が自分で体温調節ができるようにする
- ベランダなどの戸締りをしっかり行う
- 壊れやすいものや高いところにあるものは片付けておく
留守番中の猫の様子をチェックする
留守中の猫の様子が気になって仕方がない…
そんな時は家の様子がモニターできるカメラの設置を検討してみましょう。
外出先からスマートフォンやパソコンを使い、ネットワークカメラが捉えた猫の様子を随時確認する事ができます。
ネットワークカメラの選び方
ネットワークカメラを使うとインターネットに直接接続し、スマホやパソコンを通して映像を見ることができます。
必要なものはカメラ本体とパソコン・iPhoneといった外出先でカメラを繋ぐ機器、そしてインターネット環境のみです。
カメラを選ぶ際は以下の項目を参考にしてください。
専用アプリが入っているか
多くのネットワークカメラには、iPhoneやAndroidに対応した専用アプリがついています。
しかし低価格のカメラにはついていない場合もあり、その場合は自分で設定しなければならず、初心者には少しハードルが高くなります。
アプリのついているものを選びましょう。
機能の充実
カメラ本体の機能がしっかりと備わっているか確認しましょう。
高画質であることはもちろんですが、夕方になると暗視モードに切り替わり、電灯がついていない部屋でも対応できる暗視機能が備わっていると安心です。
さらに、録画機能がついていたり、猫が動くと通知がくる機能などがついているものもあります。
ご自身で必要な機能をチェックしてみてください。
必要な時のみレンタルする
お泊まりでの留守番の時のみカメラを使用してみたい、購入はまだ躊躇している…
そんな人はカメラのレンタルを検討してみてはいかがでしょうか。
例えば、Pease Eyeは月額990円でカメラをレンタルする事ができます。
高感度な検知センサーがついており、猫の動きや音はもちろん、室内の温度、湿度も感知して離れた飼い主の携帯に随時通知してくれます。
2泊以上留守にする場合
出張、旅行、体調を崩すなど猫のお世話が長期間できない場合は、ペットシッターやペットホテルの利用を検討しましょう。
事前の打ち合わせが必要な場合もあるので早めの準備が大切です。
ペットシッターに依頼する
新しい環境にストレスを感じてしまう猫には、自宅にお世話に来てくれるペットシッターがお勧めです。
ペットシッター会社のほとんどは地域限定のサービスです。
まずはインターネットで、お住いの住所に来てくれる会社を探します。
他には動物病院やペットショップから紹介してもらえることもあるので、尋ねてみましょう。
会社を決め申し込みをする際は、「動物取扱業」の登録をしているか確認しましょう。
その他、保険や保証などについてもきちんと確認してから申し込むと安心です。
ペットホテルに預ける
猫専用のペットホテルもできるなど、近年のペットホテルは様々なものがあります。
猫は普段と慣れない場所で緊張してしまいがち。
猫の性格や生活スタイルに合った場所を選んであげましょう。
動物病院が併設されているホテルなどは、万一体調を崩した場合もすぐに対応してもらえるメリットがあります。
預ける前に実際に見学に行き、スタッフの対応や部屋の環境をチェックすると安心です。
猫の分離不安
飼い主との結びつきが強く、飼い主がそばにいないと不安になってしまう猫もいます。
この状態を「分離不安」と呼び、鳴き続けたり物を壊すなどといった異常行動に出ることもあります。
急なお留守番で猫が不安がらないよう、小さな頃から少しづつ飼い主のいない状態に慣れさせておきましょう。
飼い主も猫も安心できる環境の準備を
毎日の生活の中で、どうしても長時間家を空ける場合も出てきます。
そんな時は一人で何とかしようとせず、便利な道具やサービスに頼る事も大切です。
猫は比較的お留守番が得意な動物。
留守の長さや猫の性格に合わせて、ストレスなくお留守番できるよう整えてあげましょう。
仕事が忙しくて、日中中々一緒にいられない…という人も、家にいる時間に十分可愛がってあげる事で
メリハリのある生活を送れるとよいですね。